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斜視手術

斜視手術について

斜視手術は、目の筋肉を調整することで、目の位置を正しく整える治療法です。斜視は片方または両方の目が正しい方向を向かない状態で、これが視力や立体的にものをみる力(両眼視)に影響を与えることがあります。手術は、目の筋肉の長さを調整したり、筋肉の位置を再配置することによって、眼球の位置を修正します。

手術の流れは以下のようになります:

  1. 麻酔: 目薬の麻酔と結膜の下に効かせる局所麻酔が使われることが多いですが、中学生以下のお子様の場合全身麻酔が必要な場合があります。全身麻酔が必要な方は対応可能な総合病院へご紹介します。一般的に斜視の手術は痛みを伴うことが多いです。当院ではできる限り手術中の不安感や痛みを緩和するため、笑気麻酔を導入しています。
  2. 手術: 目の結膜(白目部分)を切開し、目の外部にある筋肉を調整します。筋肉を短縮または緩めることで、眼球の位置を修正します。
  3. 術後: 手術後、眼帯をして帰宅します。当日夜から約1ヶ月間、術後の目薬を行います。目が一時的に赤くなりますが、通常は数週間で回復します。見えかたの改善は早ければ翌日から、遅くとも数週間内に見られることが多いです。
  4. 術後診察:術後翌日、術後1週間、術後1ヶ月、術後6ヶ月、術後1年となります。(症状により受診回数に変更があります)

・手術後は痛みが出る、ものが二重に見えるなどの症状が出ることがあります。そのため数日間の休養が必要になることがあります。

・術後は約1ヶ月コンタクトレンズが使用できません。

・再発防止のために、術後の定期的な検診が重要です。手術の成功率は高いですが、完全に元通りに戻るわけではなく、追加の治療や再手術が必要な場合もあります。

 
当院で行なっている斜視手術
❶外斜視

どちらか片方の目が意図せず外側にそれてしまいます。

幼少期に発症する方、成人してから症状が発症する方様々です。

角度が小さい場合はプリズムメガネで対応できますが、角度が大きくなると手術での対応が必要となります。

(術式)

・前転術

目の内側にある内直筋を短く調整します。当院では筋肉を切腱せず、糸を使用して調節するplicatiion法を行なっています。筋肉の力を強める作用があります。所要時間は10分から15分程です。

・後転術

目の外側にある外直筋を現在の付着部から切腱し、付着部より後方に縫合します。筋肉の力を弱める作用があります。所要時間は15分程度です。

・前後転術

前転術と後転術を併用した術式になります。斜視の角度が大きい方はそれやすい方の目に施行します。所要時間は20分から30分程度となります。

❷内斜視

どちらか片方の目が意図せず内側にそれてしまいます。

幼少期に発症する調節性内斜視(眼鏡を装用することで改善する内斜視)で、屈折矯正をしても斜視の角度が残ってしまう部分調節性内斜視や、ここ最近はスマートフォンの長時間使用や近見作業の増加により発症する急性内斜視の方も増えています。

角度が小さい場合はプリズムメガネで対応できますが、角度が大きくなると手術での対応が必要となります。

(術式)

・前転術

目の外にある外直筋を短く調整します。当院では筋肉を切腱せず、糸を使用して調節するplicatiion法を行なっています。筋肉の力を強める作用があります。所要時間は10分から15分程です。

・後転術

目の内側にある内直筋を現在の付着部から切腱し、付着部より後方に縫合します。筋肉の力を弱める作用があります。所要時間は15分程度です。

・前後転術

前転術と後転術を併用した術式になります。斜視の角度が大きい方はそれやすい方の目に施行します。所要時間は20分から30分程度となります。

❸特殊斜視

上下斜視、上斜筋麻痺、強度近視性内斜視、Sagging  eye syndrome(SES)、甲状腺眼症、外転神経麻痺、動眼神経麻痺、その他特殊斜視について、プリズム眼鏡もしくは手術適応になるものは手術やボトックス治療で対応します。残念ながら完治できない症例もありますが、症状をみせていただき治療の相談をします。

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